2005.6.3更新 

 

LETTER from OHATA  

   

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No.264  なぜ、民主党は「審議拒否」を続けたか (2005年5月31日)

 

 

小泉政権の強引な国会運営

   26日(木)も、与党は、本会議と同じように、「郵政民営化に関する特別委員会」を委員長職権で強引に開会し、与党のみの質問で委員会を続行しました。この強引な議会運営に異議を申し立て、他の委員会は全面的にストップ。その後、31日午後、与野党国会対策委員長会談が行われ、その結果、6月1日から、改めて委員会を開始することにしました。
 この間、「なぜ、民主党は、審議拒否をしているのか」とのご質問も頂きましたので、改めて、「なぜ、民主党が国会審議を拒否してきたか」をまとめてご報告いたします。

@今回の政府提出法案は「欠陥法案」!

 

1)

1998年の「中央省庁等改革基本法」には「公社化によって民営化などの見直しは行わない」とある。今回、「民営化法案」を提出するのであれば、基本法の改正が必要であり、「改革基本法改正案」を一緒に提出すべきである。

 

2)

今回の政府原案について自民党内部で議論した結果、法案提出に当たって2兆円規模の基金を創設するなどの合意に至ったが、法案には盛り込まれていない。

 

3)

法律案は、「234の政省令で定める」としており、あまりにも内容があいまい。

 

4)

法律案の中に明らかに改正漏れがあり、政府は、平成19年4月1日までに修正すると回答があったが、直ちに訂正して出しなおすべきである。

A 「郵政民営化法案」に対する民主党の基本的考え方

 

1)

民主党は「郵政公社」の形態を維持する。

 

2)

民主党は「郵政公社改革法案」まとめて国会に提出し、現在の郵政事業の改革をはかり、国民のための「郵政事業」を実現する。

B 6月1日からの国会審議復帰について

 

   31日の与野党国対委員長会談において自民党から「民主党の要求に対して、特別委員会の審議を踏まえ、付帯決議か付則に明記する。また、政省令の内容を示すと共に、本会議に代わる予算委員会を6月2日に開催し、総理を出席させて、民主党などの質問に答える」との回答があり、協議の結果、民主党は了承しました。

C 小泉総理「審議すれども一切修正せず」?

 

   与党の強引な国会運営により不正常な国会状況に至りました。小泉総理は「民主党など野党は、出て来て委員会で十分に議論すればいいではないか。なぜ、出てこないのかわからない」と言いながら、その一方で「法案の修正は致しません」と発言。では、何のために委員会で審議するのでしょうか。渡部恒三前副議長も「数の力で決まるのであれば、選挙ですべてが決まる。選挙から選挙までの間は、国会をやる意味が無くなってしまう」と指摘しており、小泉流政治に疑問を呈している。

D「郵貯など350兆円をアメリカのハゲタカファンドが狙っている!」

 

    さらに、今回の郵政民営化の影にアメリカの姿がはっきりと見えてきた。アメリカから日本政府に提出される「日本改革要望書」の中に、郵政民営化が明記されている。このことについて、政治評論家の森田実さんは次のように指摘している。「アメリカのハゲタカファンドが、日本人の350兆円のお金を狙っている。これまでは、日本国政府の管理の下にあったので、手が出せなかったが、民営化により日本国政府のガードが無くなれば、民営化後の「簡保会社」を直接買収し、アメリカの国債を買わせることにより、アメリカ政府が日本の郵政資金を活用できるようになる。この恐ろしい計画を中止させなければならない。そのためにも、郵政民営化は断固反対しましょう!」というもの。いったい、小泉総理は、誰のために民営化しようとしているのか。国民のためと装っているが、ブッシュ大統領との密約を守り、アメリカのための郵政民営化計画であることが明白となりました。また、米国でも「郵便の民営化」を検討したが、「民営化は不適当」との結論に達しました。小泉総理が、「なぜ郵政民営化をするのですか」という単純な国民の質問にまったく答えられない本当の理由は、この「真実」を言えないからでしょう。


小泉発言と日中問題について

   5月23日の小泉総理との会談予定をキャンセルして、帰国した中国の呉儀副首相の行動に関して、日中両国からさまざまな意見が飛び交いました。

   25日に、中国外務省は、小泉総理の靖国参拝に関する行動と、「いつ行くかは適切に判断する。他国が干渉する問題ではない」との発言が、今回の会談中止の主要因であったことを公式に発表した。また、『罪を憎んで人を憎まず、というのは孔子の言葉だ』という言葉も波紋を広げている。これに対して、中国の胡主席からは、「日中関係の発展と大きなビルの建設はレンガを一つ一つ積み上げないと出来ないが、壊すことは一瞬で可能だ」との厳しい発言がありました。韓国からも、アジアからも厳しい反応がありました。先日、来日した「EU議連」の欧州の国会議員のメンバーからも「日本はアジアの中で孤立しているのではないか」との意見も出ました。

    今回の一連の小泉総理の発言と行動は、現在の日中経済に大きな影響を与えています。結果的に国益を大きく損なうことになる。国交正常化後最悪の状況と言われ、国民経済にも大きな影響を与え、国益を考えない「独善的の行動」の再考が必要と考える。

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