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2006.9.25更新
LETTER from OHATA |
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★No.331 米国の“9.11”と民主党の“9.11” (2006年9月18日)
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アメリカの「9.11」 2001年9月11日午前8時40分、米国ニューヨーク世界貿易センタービルに、ハイジャックされた飛行機2機が突入して、ビルは倒壊し、2749人(日本人23人)が犠牲となりました。何の罪も責任も無い人が、無残にも事件に巻き込まれて命を奪われる同時多発テロ。 なんとむごいことでしょう。米国ニューヨーク市では、11日の当日、一機目の飛行機が突入した8時46分に合わせて、ツインタワーの跡地で追悼式が行われ、ブッシュ大統領も出席し黙祷をささげ、犠牲者のご冥福を祈ったそうです。
各マスコミも、5年目の「9.11」について特集記事を掲げました。特に、毎日新聞の「報復の連鎖反応」 と題する特集記事では 「米国が対テロ戦争で撲滅を目指すイスラム武装勢力はアジアと中東の十字路でしぶとく生き残り、米国の軍事行動は住民の反発と過激思想の拡大を招いている」と解説していた。また、アフガニスタンのタリバンも、パキスタンなどで新たな支配圏を確立しつつあるとの事です。さらに、「押し付け民主化・反米感情に拍車」との見出しで、イラク戦争をきっかけに中東では宗教間の対立が激化し、ブッシュ政権の掲げる「中東民主化構想」は瓦解する危機に直面していると報道していました。 民主化は必要ですが、その国の文化や歴史を尊重しながら、どのようなプロセスで民主化を実現するかは誠に大変難しい問題です。
日本国においても、1945年、連合国との戦争に敗れ、無条件降伏をしました。その後、マッカーサー将軍の率いる民主化部隊が、英文での「日本国憲法」を約2週間で原案を作り、さらに、同じく英文による「教育基本法」の原案が作成されました。まさに、占領軍の手による「日本の民主化」でした。 その後、先人たちの並々ならぬご努力により、日本は「民主国家」そして「経済先進国」として発展を遂げました。確かに、軍国主義国家から民主国家に見事に変身しましたが、福沢諭吉先生の掲げた「独立自尊」の精神や文化・伝統は霧散し、特に、小泉政権による「日本のアメリカ化」により、地域社会で混乱が生じています。これまでの歴史や文化や伝統を踏まえ、今後、日本は、どのような「国」「社会」を目指すべきか、一人ひとりの国民が真剣に考えるべき時を迎えました。
昨年の9月11日(日)、1年前の当日は、総選挙の投票日でした。大変暑い日が続き、体力勝負の総選挙でした。結果は、皆さんのご存知の通りの大敗北。「郵政民営化に反対か賛成か、国民に直接問いたい」として小泉総理は国会を解散。日本の国民生活の実態や地方都市の惨状には一切目もくれず、自分の思いつくままにやりたいようにやり、国民負担を8兆8千億円も増加させた総理が、国民からの支持率5割を保持し続けている。 その一方で、「民主党はもっとがんばってほしい」「一度民主党に政権を任せてみたい」との温かいご意見を戴くことも多くなりました。誠にありがたいことです。それだけに、民主党は、永遠に昨年の「9.11」を忘れず、これを肝に銘じて、徳川家康公の遺訓『戦いに負けない工夫を行え』を胸に、日々怠らず、来年の参議院選挙での与野党逆転の実現をめざして、全員が全力で行動を開始すべき時を迎えました。私もがんばります。
9月14日の東京新聞に「新政権誕生の前に(1)」と題する連載特集記事が目に付きました。大見出しは「実体無き言葉の怖さ」、そして、「貧困層拡大の現実に目を」でした。これは、「田口ランディ」さんと言う東京生まれの女流作家の意見です。 特集記事の中で「靖国神社参拝は『心の問題』と小泉さんが言った時、多くの人がそうかもしれないと思わされてしまった。なぜでしょう。犯罪が起きたときに盛んに繰り返される『心の闇』も同じですが、『心』と言う言葉で私たちはなぜ納得してしまうのか。心は実体の無いものです。誰も見たことがありません。ところが、実体のない概念が形を持って独り歩きしていくと、人間を押さ え込む力を持つことがあるんです」と述べている。 さらに、「『心の問題』とは、単に、『私の勝手だ』のえん曲表現ではないでしょうか。しかし、『心の問題』と言い切られると誰も反論できないのは、既に『心』がある縛りを持って人間社会の中で機能する言葉になったと言うことです。人々はこの窮屈さに気付いていないのかも知れない。この言い回しに力があると知ったら、権力者はさらに便利に使うでしょうね。何となく民衆を丸め込むことが出来るからです」と指摘している。
また、安倍さんについても、「この小泉さんの路線を安倍さんは既に使っています。『美しい国へ』も『静かな誇り』も、実体のないものを優しい言葉でくるんでいる。今までは難しい言葉で誠意なく答弁するのが政治家のイメージでした。それに対して小泉さんが使う『人生』とか『心』と言う言葉にはなじみがあります。だから国民は『分かった気分』にさせられてしまう。これはダメです。分からないものは分からないと感じなくては」と鋭い。 さらに「自民党内に対話がなくなっています。反安倍派なんて今、まるっきり野党みたいです。実家を放火された加藤紘一さんは自民党の議員ですよ。与党議員がテロの対象になるって、変ではないですか」と続く。 最後に「対話は時間がかかるし、地味なものです。でも、小さな声、弱い声を救い上げるのは対話です。対立は分かりやすいし、刺激的ですが、分かりやすいほど疑ってかからないといけない。分かりやすいものは思考を停止させるからです」と締めくくった。 小泉劇場型政治を冷静に分析した明快な指摘に脱帽。 |