2007.2.23更新 

 

LETTER from OHATA  

  至誠一貫・報恩感謝

   

  既発行のLETTERへ 

No.352  「市場原理主義」で行く着く先の社会は?  (2007年2月12日)

 

 

「世界に格差をばら撒いたグローバリズムを正す」(その2)

   先週のリポートでも、スティグリッツ博士の著書「世界に格差をばら撒いたグローバリズムを正す」(徳間書房)の本の概要を報告しましたが、さらに、もっと中身 を知りたいとの声を頂きましたので、その内容をご報告を致します。(さらに、詳細について知りたい方は、書店で購入しご一読願います)

  実は、山形県の鹿野道彦先生からこの本のご紹介を頂きました。「大畠さん、アメリカ民主党のクリントン大統領時代の経済顧問であった、スティ グリッツ博士の書いた本を読んでください。グローバリズム社会がもたらす弊害を鋭く分析し、これからあるべき社会を提言している。民主党内部でも検討して、市場万能主義経済に対抗する経済論理を構築して、この国会に臨まなければならないと考える。 」とのご指導を頂きました。早速、本を購入し、一読しましたが、確かにすばらしい内容であり、さすがに、ノーベル賞を受賞した経済学者であると感心しました。以下、特に目に ついた内容をご紹介致します。


ブッシュ・小泉の犯した過ち

  スティグリッツ博士は、日本の知人から「日本の政策は、ホワイトハウスには非常に都合の良いものという気がする。小泉前首相は各種行政サービスの民営化、自由貿易、自由競争を推進し、すべては自己責任に帰結させた。さらに、日本は外資を積極的に受け入れることで、結果的にアメリカへの投資を加速させた。日本の政策はワシントン・コンセンサスの中に組み込まれてしまったのではないか。確かにブッシュと小泉の 個人的な関係は非常に良い状態をキープしたが、一方で日本と東アジア、ヨーロッパの国々との関係は、良好とはとても言いがたい」という質問を受けることが多いと述べ、博士は、次のように答えている。

  「まず念頭に置かなければならないのは、一国のリーダー同士の個人的な関係が良好だからと言って、国と国との関係が良好であると認識するのは間違いということだ。確かに、小泉前首相とブッシュ大統領は個人的には友人関係を結べたが、それは日本とアメリカの長期的な友好関係とは決してイコールではない。また、ブッシュ大統領の喜ぶ政策に協力することが日米間の長期的友好関係に寄与するとするのは誤りだ」


不平等を軽視して経済効率を重視する人々

  スティグリッツ博士は、「クリントン大統領時代、経済諮問委員会の長としてホワイトハウスに奉職した経験や、世界銀行に勤務した実体験を通して、・・・・・、私の信じるところを述べるならば、先進諸国が国際通貨基金(IMF)、世界貿易機関(WTO)、世界銀行などの国際機関を通じて行ってきた援助は、最善を尽くしたものでなく、時として、途上国へは更なる苦難を強いた」と率直に回顧している。

  また、「冷戦の終結は、古い制約を取り払い、新たな機会を切り開いてくれた。市場経済の重要性は常識となった。共産主義の死によって、政府はイデオロギー戦争から解放され、資本主義の問題点の修正に取り組めるようになった。もしアメリカ合衆国がこの好機を 生かして、貧困国の発展を促す貿易協定を提唱するなどの方法で、価値と原則に基づく国際政治・経済システムの構築を主導していたら、世界は大いなる恩恵に浴せただろう。しかし、米国は、自国の産業界と金融界への利益を優先し、世界の最貧国に犠牲を強いる国際貿易体制を作り上げた」と不平等を軽視して経済効率を重視する政策を推し進めた問題点を指摘している。


不平等なルールが生み出す「勝者」と「敗者」

  その他、「不平等なルールが生み出す勝者と敗者」「ワシントンコンセンサスの失敗から学ぶ」「アメリカを利する不公正な貿易システム」「知的財産権を強化するアメリカの利権集団」「多国籍企業の貪欲・グローバルな独占を阻止する」・・などが続く。


「われわれの責任は重い」―民主的なグローバリズムへの道―

  最終章の「民主的なグローバリズムの道」は、我々が進むべき道を示している。「われわれ先進工業国は、三つの対応の仕方がある。@問題点を無視して不公平の拡大を受け入れる  A公正なグローバル化を阻止し、先進工業国にとって有利なルールを確立する、これは正当さや公正さではなく、現実的な利益に立脚したもの  Bグローバル化と正面から向き合い、その軌道を修正すること」

  結論的には、Bの道を選択することだと指摘している。また、「労働力の技能向上、労働者の安全ネットの強化、所得税の累進性の増大、非熟練労働者の税率を下げ、グローバル化で潤った層の税率を上げる事は当然の措置だろう」と述べている。

  小泉・安倍政権は、まったく逆の政策をとっている。だから格差が拡大し、社会問題を招いている。

  政権交代こそ日本の未来を開くという事を改めて確信しました。


大畠後援会総会を開催

  2月4日(日)、午前10時から、大畠後援会総会を開催しました。当日はご多忙中にもかかわらず、多くの市民の皆さんや関係者の皆さんにご参加頂きました。ご参加頂きました皆さん、ありがとうございました。

  また、記念講演として、政治解説者の篠原文也氏に、「日本の政治の流れを読む」と題して参議院選挙と日本の未来についてご講演を頂きました。首相官邸詰めをした経験や取材を通して得 た体験を踏まえた、小泉政治の裏側などについてもお話を伺いました。「これから、参議院選挙、そして、総選挙を通して、新しい政治の展開があるだろう。大畠議員の更なる活躍を期待する」と結んで頂きました。

 みなさん、ありがとうございました。がんばります。

 トップに戻る