2007.6.13更新 

 

LETTER from OHATA  

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No.368  「消えた年金、5000万件」対策を一日で?  (2007年6月4日)

 

 

いつまで続く安倍政権の強行採決!

  5月25日(金)、厚生労働委員会で強行採決が行なわれ、「消えた年金」問題で国会は大混乱に至りました。「消えた年金」の責任について「年金加入者の自己責任が原則」と強く主張していた政府は、最終的に25日の委員会で政府の責任を認めて、委員会に出席した安倍総理は、@領収書などがなくても、資料に基づき納付が証明されれば訂正する A本来の受給額との差額を時効により5年間分しか受け取れない受給者を救済するため時効を撤廃する B約3000万人の年金受給者全員に、保険料の納付・未納期間の記録を送付し確認を促す などの不十分かつ付け焼刃の「対策方針」を示し、強行採決を行ないました。


安倍政権の支持率急落で、政府方針転換?

   今回の政府方針大転換の内幕は、「内閣支持率過去最低の36%へ急落」(朝日新聞報道)と国民の怒りが予想を超えて強い状況を見て、「首相が指示連発」(東京新聞)した結果のようです。

    「消えた年金、5000万件」対策を、28日(月)一日で「年金特例法案」(別称:安倍救済法案)として作成し、29日(火)議員立法の形で国会へ急遽提出。党首討論が行なわれた30日(水)には、厚生労働委員会で 、たった4時間の審議のみで質疑を打ち切り、強行採決。そして31日の衆議院本会に上程し、深夜国会で採決。まったく、めちゃくちゃな突貫工事で、これでは国民の信頼を得られる対策が出来るわけがありません。


《5月31日(木)午後の衆議院本会議詳細経過記録》

    午後2時半、衆議院本会議を開会。逢沢衆議院議院運営委員長の解任決議案審議。反対327票、賛成127票で否決。一時休憩。午後5時18分、桜田厚生労働委員長解任決議案審議。反対333票、賛成131票で否決。一時休憩。午後8時22分、柳澤厚生労働大臣の不信任審議。民主党の長妻議員が1時間45分の提案趣旨説明。反対333票、賛成131票で否決。23時ごろ、社会保険庁改革法案、年金特例法案の審議に入る。23時30分、各党の討論最中、延会手続きで一時休憩。0時10分再開。午前1時、社会保険庁改革法案は、賛成332票、反対130票で可決。年金特例法案は賛成333票、反対129票で可決。
    これで「年金改革関連法案」は衆議院を通過し、参議院へ。午前2時宿舎に戻り、就寝。

 

与党案では救済できない「消えた年金」問題!

    政府・与党は、5月31日、強行採決を行い、給与は税金で、身分は非公務員という「日本年金機構」の設立、また、これまで6兆円の年金掛け金の流用を行い、これからも毎年2000億円を流用する構造が温存された「見せかけの社会保険庁改革法案」と、対象者の0.4%しか救済できない年金支給時効廃止のための「年金特例法案」を成立させました。

  政府案では被害者の一部、0.4%しか救済できません。民主党は、政府の責任ですべての納付記録を調査し、納付記録の消失・見落としのせいで「泣き寝入り」となっている被害者の方々を救済すべきと考えます。民主党は、すでに、社会保険庁を廃止し、年金と税金を同時に取り扱う「歳入庁」設置法案と「消えた年金5000万件」の被害者救済法案を提出しました。場当たり的な政府案では、「消えた年金」の責任は、国が負うのか、それとも新会社「日本年金機構」になるのかも曖昧となり、根本解決になりません。

  皆さんの年金問題に対するご意見や被害実例などをご連絡ください。参議院での委員会質疑に参考にさせて頂きます。

  <民主党「消えた年金」調査チームのメールとファクスは下記>

  《   E−メール:seijim01@dpj.or.Jp    FAX:03−3508−8882   》


松岡利勝農林水産大臣が自殺

  5月28日(月)、昼過ぎ、日韓議員連盟の幹部会で、韓国国会議員らと昼食を兼ねた会議を行なっていた席で、同席していた国会議員から「松岡大臣、自殺で重 体」の情報を知らされ、驚きました。

  その後、議員会館に戻り、松岡大臣の「死亡確認」の情報を得て、残念の思いをさらに強くしました。

 松岡大臣とは、所属政党は異なりましたが、1990年2月に初当選した当選同期の議員でありました。農業政策に明るい議員として知られ、やっと念願の農林水産大臣に就任し、さぞや喜んでいたんだろうなと思っていましたが、その後、「事務所費」問題や緑資源機構をめぐる談合問題などで、窮地に立ち、テレビニュースで見る限り、大変精神的にも疲れている様子を目にしていました。いっそのこと事実を明らかにして早く大臣を辞任し、すっきりしたほうが本人のためではないかと思っていました。


「政治と金」について明確なルールの確立を

  自殺関連報道の中で、自殺する2日ほど前に地元の有志との酒席で「私もスパッと辞められたらなあ」とつぶやいていたことを知りましたが、やはりなという思いでした。たぶん辞めるに辞められない事情があったのだと推測しますが、どのような事情があったとしても、親からもらった命を自ら絶つ事は絶対に認められません。また議員に向けられた疑惑にはきちんと説明責任を果たすことが政治家として本来の責務です。この点からも誠に残念な思いでいっぱいです。98年2月には、新井将敬衆議院議員が自殺。これも「政治と金」が原因。これらを省みますと、「政治と金」についてのルールの曖昧さが、この種の事件を生みだす主要因となっています。この際、「政治と金」「政官業の癒着」「事務所費」などを含めて明確なルールを策定し、二度とこのような事態に至らない環境を作ることが重要です。

  松岡利勝議員のご冥福をお祈りしながら、政治倫理の確立に一層努めます。

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